ホテヘル(ホテルヘルス)はプレイルームを持たないものの、受付所という店舗型ヘルスのような窓口があるがゆえに「デリヘルと店舗型ヘルスのいいとこどり」といわれる業種です。
しかし現在、風営法の規制により新規出店は困難。とはいえ、いくつかのポイントを押さえればホテヘル経営を開始するチャンスもゼロではありません。
今回はホテヘル経営について、優位性や開業までの流れ・失敗を防ぐポイントを詳しくご紹介します。ホテヘル経営をお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。
またホテヘルの経営者として成功したい野望があり集客・求人に不安がある方は、是非『アドサーチ』でご紹介している各種ポータルサイトもチェックしてみてください。
ホテヘルとデリヘルは似ているようで大きな違いがあります。それは、受付所があること。
ユーザーは受付所にて女の子を指名したりコースを選んだりした後、近くにあるホテルでサービスを受けます。
比較 | ホテヘル | デリヘル |
受付所 | 〇 | × |
24時間営業 | × | 〇 |
新規出店 | × | 〇 |
詳細は後述しますが、受付所以外にも「24時間営業の可否」や「新規出店が困難」という違いも把握しておきましょう。
▼デリヘルの開業に必要な最低資金や開業資金の内訳目安は以下の記事で詳しく解説しています。
一見するとホテヘルは風営法による規制が多く、経営において不便と感じる方もいるでしょう。
しかし、ホテヘルはデリヘルと箱ヘルの中間に位置するがゆえに、以下のような独自の優位性もあります。
ホテヘルは顧客ロイヤリティを形成しやすいのがポイント。
というのもホテヘルはユーザー視点で考えると以下のような特徴があり、利用に際してメリットが多いのです。
デリヘルもホテルに女の子を派遣してもらうことは可能ですが、呼ぶエリア・お店によっては交通費がプラスでかかります。
ホテヘルはコース料金やホテル代以外の料金がかからないため、できるだけ費用を抑えつつ出先のホテルに女の子を呼びたいユーザーとの相性が良いのです。
店舗型の風俗店と同様に近隣エリアを活動拠点とする風俗ユーザーを獲得しやすいため、初回利用時に成功体験を提供できれば定期的に利用してくれる可能性があります。
またユーザー的には「受付所=お店のスタッフが居る」という安心感も大きく、顧客ロイヤリティを形成しやすい業種と言えるでしょう。
▼風俗店の顧客管理が経営に与える影響とおすすめCRMは以下の記事で詳しく解説しています。
ホテヘルは風営法の営業規制があるため、新規出店が事実上不可能。ゆえに競合の母数が増えにくい業種でもあるのです。
ホテヘルという業種そのものは一般的に派遣型の風俗に分類され、営業届区分もデリヘルと同様に「無店舗型性風俗特殊営業」になります。
ただし受付所は不動産であり、風営法上「実店舗」の扱いです。実店舗を持つ風俗店は新築に際して立地条件に厳しい条件が設けられており、ごく一部の限られたエリアでしか新規出店できません。
そのため開業自体の難易度は高いものの、基本的には他業種と比べて競合性の面で優位と言えるのです。
▼新規出店が困難なソープランドの開業方法は以下の記事で詳しく解説しています。
ホテヘル経営で店舗の稼働時間を長くしたい場合、リソース次第では併せてデリヘルの経営も視野に入れると良いでしょう。
ホテヘルは受付所が実店舗扱いなので、深夜0時〜朝方にかけての営業ができません。しかし深夜0時以降はデリヘルとして営業することで、実質24時間の営業が可能となるのです。
二足の草鞋を履いて経営する場合、ホテヘルとは全く異なるコンセプトのデリヘルとして営業することで、未開拓だった分野のお客さんを獲得できる可能性もあります。
その分人件費や広告費などのコストが増大しますが、二本の柱で売上を作れるようになりますよ。
▼集客・営業に強い風俗ポータルサイトの選び方は以下の記事で詳しく解説しています。
ホテヘル経営を開始するには以下の段階を踏む必要があります。
以降で各ステップの詳細を見てみましょう。
風俗店の経営経験がある方は問題ないかと思いますが、業界初参入という方はまず風営法で規制されている内容を確認しましょう。
違法店として摘発されないために、風営法に準拠した営業をするのが鉄則です。また合わせて刑法(公然わいせつ罪)や売春禁止法などもチェックしておくと良いですね。
▼風俗店の摘発事例とガサ入れされないお店を経営するポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
風営法に準拠した営業方法を確認できたら次は物件(受付所)の取得準備です。物件の獲得費用や賃料は、エリアと物件自体の規模によって大差があります。
参考として風俗店に特化したM&Aサイトによると、100万円台で営業権が売りに出されているホテヘル物件もあれば、希少価値の高いエリアでは1,000万円オーバーのケースも。
そのため物件探しは、自身が用意できる予算から逆算してエリアや規模感を決めるのがおすすめです。
ちなみに初期費用は、物件の取得費以外にも目安として以下のようなコストが発生します。
備品代 | 10万円 |
ホームページ作成費(外注) | 30万円 |
届出費用(行政書士に依頼) | 10万円 |
広告費 | 30万円 |
その他雑費 | 10万円 |
さらに営業開始後は以下のような費用が毎月かかるため、運転資金2、3ヵ月分程度を経営資金として準備しておくと心強いですよ。
物件の賃料 | 15万円~80万円 |
人件費 | 売上の5割程度が目安 |
光熱費 | 3万円 |
広告費 | 10~30万円 |
その他雑費 | 10万円 |
女の子の給与は基本的に歩合制であるものの、昨今主流となりつつある「保証制度」を設ける場合は売上がなくてもシフトに応じた人件費がかかることも覚えておきましょう。
加えて集客力が乏しいと「思っていたほど稼げない」と感じて短期間で退店に至る女の子もいるため、営業および求人用の広告費は確保しておくべきです。
『アドサーチ 』では、ポータルサイトやオフィシャルホームページなど現在の風俗業界で必須とも言える広告手法のご案内やご相談を承っています。店舗の状況をお聞きして、費用対効果の高い手法をご提案できますので、是非お気軽にお問い合わせください!
風営法の規制により困難ですが新規出店による開業を目指す場合、「地域条例がない一部エリアでの開業」または「開業希望エリアの不動産会社にホテヘル経営が可能な空き物件を紹介してもらう」という方法が挙げられるでしょう。
また新規出店による開業は諦めて、「既に自身が保有している実店舗型の風俗店をホテヘルに改修する」または「法人名義で届出済の既得権営業にあるホテヘルの経営権を取得する」といった選択肢もあります。
後者の手法は以下のような構図となり、法人名義で既得権営業にあるホテヘルの株式を買い取り、代表者を自身に変更・経営権を取得するというプロセスです。
経営権の取得(売買)に際しては、風俗専門のM&A業者を仲介するのが主流。予算と照らし合わせながら案件を選びましょう。
▼風俗物件の探し方は以下の記事で詳しく解説しています。
ホテヘルに限らず、風俗店の開業に際しては営業許可に関する書類を届け出なくてはいけません。
ホテヘルの営業を開始するにあたり、以下の書類を管轄の警察署へ届け出ましょう。
これらの書類を届け出なければ風営法違反となってしまいます。許可書ではなく届け出ですので、届け出後は10日後から営業開始できます。
営業開始に向けた書類の準備を進めると同時に、キャストの女の子や内勤スタッフの確保も取り掛かりましょう。
女の子を確保するにはコンセプトに合った求人広告を選ぶことが非常に重要となります。これは、お店側と女の子のマッチング率を上げるためです。
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媒体によって広告の掲載料金も異なるので、費用対効果が見込めるか加味して選定しなければなりません。代表的な風俗系求人サイトとしては『バニラ』が挙げられます。
▼次の記事では、風俗求人の代名詞でもあるバニラの強みや特徴を詳しく解説しています。
なおホテヘルの場合は内勤スタッフの質もユーザーに見られます。なぜなら受付所にて接客対応をするからです。
逆に内勤スタッフ側もユーザーが怪しい人物ではないか、不潔ではないか、過度に酔っていないかなどをチェックする必要があります。
▼内勤スタッフの人件費目安や役割は以下の記事で詳しく解説しています。
ここからは、ホテヘル経営における失敗を防ぐポイントを3つ簡潔に解説します。
ホテヘルの営業で安定した売上を確保するためには、集客力が必要不可欠です。様々な広告を打ち出して、最も効果的な手法を探る必要があります。
ただ、風俗業界は広告を出稿するに際しても規制が厳しいのが現状です。
現に広告制限区域への看板やポスター表示、住居へのポスティング、客引き行為は風営法(風適法)第28条で規制されています。またWeb上では、検索エンジンの利用規約による規制も。
現在、ホテヘルの集客に有効な広告手法は以下の通りです。
以下の記事では、これら5つの広告手法について相場やメリット・デメリットを含めて詳しく解説しています。
▼風俗店が実施できる広告手法5選
ホテヘルをはじめ、各風俗店では少なからず事務作業が生じます。
接客で使用する消毒液やローションなどの備品管理、ネットでの予約対応、出勤表のアップ、情報の更新など作業の幅は多岐にわたります。
こうした作業は各種ツールを利用することで効率化を図れるケースがほとんどです。
効率化できればその分のリソースをキャスト管理に充てたり、電話が鳴った数を集計して費用対効果の高い媒体を選定したり、経営に関する重要な業務に充てることができますよ。
『アドサーチ』では、風俗店のバックヤード業務効率化に役立つ業務支援サービス/ツールのご紹介も可能です。経営に関するお悩みやご相談がある方は、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。
▼風俗店のホームページに適したCMSは以下の記事で詳しく解説しています。
ユーザーは基本的に女の子を目当てにお店を利用します。そのため経営を安定させるためには、キャスト管理を行い人材の定着を促すことも肝要です。
もしエース級の人気嬢が退店すると複数名のリピーターも同時に失う可能性が高く、他店移籍の場合は競合に売上を持っていかれてしまうことも。
▼次の記事では、風俗店における女性の定着率を改善するための施策をご紹介しております。
キャストに安定的な出勤をしてもらうには、女の子が不満や不安を抱えないようにケアするべきです。なお、女の子が抱える不満や不安は大きくわけて金銭面と環境面の2つです。
金銭面の大きな悩みとしては「リピーターが付かず稼げない」「指名数が伸びない」「モチベーションが低い」など。女の子は収入面で満足できないと退店につながります。
もし女の子にリピーターが付かないのならば、接客を見直すために研修を行うなどの対策が必要です。また指名数が伸び悩んでいるのであれば、宣材写真の見直しや店長オススメとしてプッシュするなど、バックアップしましょう。
モチベーションが低いと感じたら、それは収入に不満があるサインとして捉えてバック率をはじめ待遇を見直しすると女の子にも仕事を頑張ってもらえますよ。
また、女の子の周りを取り巻く環境面にも気にかけてください。次のポイントは、女の子が敏感に感じ取る要素です。
いくら収入が良くても環境が良くないと仕事は長続きしません。気にかけてもらえることで不安要素が取り除かれ、仕事へのモチベーションが上がることも多々あります。
ただ過干渉を嫌う女性も多いため、適切な距離感を見極めることが重要です。
ホテヘルは新規出店が困難であるものの、保有する実店舗の改修や既存店の経営権取得という形での開業も可能です。
競合の総数が増えにくい業種であるため、一度開業さえできれば経営において強力な優位性を獲得できます。
開業後の経営に際しては、今回ご紹介した失敗を防ぐポイントもぜひ参考にしてみてください。この記事がホテヘル経営を開始するうえでの一助になれば幸いです。
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▼その他の風俗店経営に必要な基礎知識は次の記事で詳しく解説しています。
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