このようなイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか?映画やドラマなどのイメージだと、たしかにそう思ってしまうのも仕方がありません。
「風俗店を経営したい」「風俗店で働きたい」と考えていても、ヤクザとの関わりを懸念して一歩が踏み出せない方もいらっしゃるでしょう。
結論から言えば、現在風俗店とヤクザはほとんど繋がりを持っていません。また、そもそも風俗店はヤクザとの関わりを避ける傾向にあります。
もちろん、関わりを持っているお店がゼロとは断言できません。風俗店で働くとなれば、ヤクザと関わりを持っているお店は非常にリスキーです。
この記事では、風俗店とヤクザの関係性、一般的なお店がヤクザとの繋がりを避けたがる理由、健全店の見分け方について解説します。
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いわゆるヤクザは、構成員の規模や反社会性の強さなどに応じて3種類に大別されます。まずは3種類のヤクザそれぞれの特徴を見てみましょう。
ヤクザのなかでもとくに規模が大きく、反社会性も強いのが指定暴力団です。一般的にイメージされるヤクザはこの指定暴力団のことを指すと言って良いでしょう。
指定暴力団とは暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、いわゆる「暴力団対策法」で明記された指定要件を全て満たし、公安委員会に指定されたヤクザのことを言います。
指定要件は、要約すると次の通りです。
・目的を問わず、当該暴力団の組員が組織の威力を利用してお金儲けをすることが認められている団体であること。
・前科を持つ幹部や組員の在籍比率が一定値を超える団体であること。
・特定の代表者や支配者の統制下にある、階層的な構成の団体であること。
なお、公共財団法人「暴力追放愛知県民会議」によると、令和2年末時点における指定暴力団の数は24団体です。
準暴力団(半グレ)は暴力団のような明確な階層的構成がない反社会的集団です。近年ニュースで取り上げられることも増えており、聞いたことがある人も多いかもしれません。
この準暴力団(半グレ)は繁華街や歓楽街において行われている様々な犯罪の中心であるとされています。
暴力団とは別物ではありますが、一部暴力団と密接な関係を持っていたり連携したりしている集団も存在しています。
悪質な事件が頻発していたこともあり、2013年に警察庁は半グレと呼ばれる集団を準暴力団と位置付けました。
準暴力団(半グレ)と暴力団との大きな違いは前述したように、明確な階層的構成がないという点です。所属する年齢層も比較的若いと言われています。
また準暴力団(半グレ)は暴力団対策法や暴力団排除条例の対象外なので、犯罪を犯した場合でも暴力団に比べて刑期が有利とされています。
愚連隊は繁華街や歓楽街などで暴力行為といった違法行為を働く不良少年の集団のことを言います。
この愚連隊というのは、正しい道を踏み外す、不良になってしまうことを指す「グレる」という言葉の語源です。近年はあまりその姿を見なくなったと言われています。
先に結論からお伝えすると、ヤクザそのものが表立って経営している風俗店は存在しないとほぼ断言できます。
そのため、風俗店で働き始めたり経営権の譲渡などでオーナーに就いたりした際、お店のスタッフがヤクザだったなどの心配は不要です。
そしてヤクザとの関わりを持つ風俗店は、基本的に以下の構図になります。
風俗店 | ヤクザ |
ヤクザにみかじめ料を支払う | 風俗店でのトラブルを対処する |
後述する「みかじめ料」を定期的に支払うことで、お店で何か厄介なトラブルがあった際に対処してくれるというものです。
▼デリヘルの顧客管理が経営に与える影響とおすすめのCRMは以下の記事で詳しく解説しています。
その他、ヤクザが間接的に関わる形として、ヤクザが開業時の出資者となり、経営自体は一般の方に任せて上納金を徴収するという形は存在するかもしれません。
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お店の経営に携わっている当事者らも、知らずのうちにヤクザと関わりを持ってしまっているケースは考えられます。
一般的に風俗店の経営に際しては、以下のような業者が取引先となります。
経営に際して特段の影響はないものの、上記したような取引先で一部の上層部にヤクザの構成員が絡んでいるというケースはあるかもしれません。
ただし上記のケースでも、現場で働く従事者は知らないというケースがほとんどです。
ヤクザと関わっているのは経営をする上で非常にリスキーなので注意しましょう。
後述するように、何かあったときに「知らなかった」では済まないケースもあるので、とくに取引先についてはしっかり調べておくのがベターです。
昨今における風俗店は、なぜヤクザとの繋がりを避ける傾向なのでしょうか?
以下ではその理由を解説いたします。
みかじめ料は、ショバ代や用心棒代とも呼ばれます。
みかじめ料という一定の金額をヤクザに払うと、その対価としてトラブルが生じた際に対処してもらえるのです。
しかし、本来営業許可を取得し法令を厳守して経営しているお店にとっては、トラブルがあった際は警察や弁護士などに相談すれば済むので用心棒自体が不要です。
また、みかじめ料の目安は一般的にお店の規模感に応じて決まるとされています。
風俗店の相場は10万円程度と言われていますが、大型店であるほど高額になるというのが通説です。
月に10万円もあれば、ホームページのリニューアルや営業活動に活かすなどの施策により、さらなる集客の増強を図ることができます。
プラスで6万円ほど出せば、媒体での特大画像設置や40回以上の上位表示、各サテライトでの優先露出などがパッケージになった「最上位プラン(S)」の契約もできます。
基本的にみかじめ料を支払うメリットがなく、経済的な負担が増えるだけと言えるでしょう。
よって、風俗店がトラブル対処のためのという観点からヤクザと関係性を持つことはデメリットしかないと言えます。
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風俗は法律に則って営業され、税金も納める国から認められた商売。
しかし一方で、ヤクザは暴力や恐喝などの犯罪行為によって不当に金銭を搾取する犯罪組織です。
2009年に暴力団排除条例が施行されて以降、現代では社会的にヤクザの資金源を根絶する動きが盛んになっています。
条例で記されている通り、ヤクザにみかじめ料を支払うことは、結果的に「犯罪組織への資金提供と同義である」と警察に判断されかねません。
警察はヤクザの違法行為に限らず活動源も絶やさなければならないため、ヤクザが摘発された際に、資金提供したお店として一緒に検挙されるリスクがあります。
場合によっては懲役や罰金、営業停止の可能性があるので、風俗店がヤクザと関わることにメリットはないと言えるでしょう。
▼風俗店の摘発事例とガサ入れされないお店を経営するポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
こちらでは、ヤクザと関わっている可能性のある風俗店の特徴を解説します。リスクを極力減らすためにも、ぜひご確認ください。
「届出確認書」は風俗店のオーナーが自店の営業開始届出書を公安委員会に提出するともらえる書類です。
この書類がないお店は、届出が済んでいない違法店の可能性があります。
ヤクザに関わっている風俗店は届出をするとその関係性が警察にバレてしまうので、届出を提出していないお店がほとんどです。
また届出確認書は、大手の風俗ポータルサイトで広告掲載する際に提出を求められるケースもあります。
風俗の大手ポータルサイトと言えば、『バニラ』や『口コミ風俗情報』などが挙げられるので、これらのサイトを事前にチェックしておくのもおすすめです。
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ピンクチラシとは性風俗産業に関する勧誘のチラシのことを言います。
大きさは名刺サイズから通常の折り込み広告サイズまで様々です。最近ではあまり見ることも少なくなったため知らない人もいるかもしれません。
このピンクチラシについては、現在風営法や地方自治体の条例等で規制が行われています。つまりピンクチラシを頒布すると罰則が科されるケースもあるのです。
インターネットが普及している現代では、あまりピンクチラシを使用しているお店はありませんが、それでもゼロとは言い切れません。
先述した通り、ヤクザとの関わりがある違法店は届出確認書を持っていないケースがあります。そのため、あえてアナログな手法で集客・求人を募っているお店もあるのです。
ピンクチラシを使用しているお店はヤクザと関わっている可能性もあるので少し注意しましょう。
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実店舗型の風俗店であるにも拘わらず、携帯電話の番号のみで営業している風俗店も少し注意が必要です。
なぜなら、なにか問題が生じたときに、携帯番号を使えない状態にしておけば証拠を隠すことができるからです。
もちろん、携帯電話の番号のみで営業しているお店の全てがヤクザと関わっているわけではありません。
コストを下げるために、携帯電話だけで営業しているケースもあります。
風俗店での勤務を検討する際は、念のためにお店のHPを確認して市外局番から始まる番号が掲載されているか確認してみると良いでしょう。
携帯電話のみの記載であるものの、大手風俗ポータルサイトで掲載されているお店はヤクザと関わっている可能性が低いです。
風俗店で働くときは健全なお店を選ぶようにしましょう。
ヤクザと関わっているお店で働いてしまうと、経営者やスタッフだけではなく、風俗嬢も逮捕される可能性があります。
もし逮捕されたとしても実刑が科されることはほとんどないと言えますが、様々なリスクはあります。
例えば、家族に風俗で働いていることがバレたり税務面を調査されて追徴課税を課されたりと、非常にリスキーです。
前述したように、届出確認書がない・ピンクチラシを使用している・携帯電話の番号のみで営業しているお店は注意しましょう。
トラブルに巻き込まれないためにも、しっかりと調べてから働く風俗店を選ぶことをおすすめします。
現在、風俗店のほとんどはヤクザとの繋がりを持っていないと言えます。しかし、ヤクザと繋がっている風俗店が根絶したわけではありません。
自分が風俗店を経営する場合は、みかじめ料を払わないのはもちろん、取引先がヤクザでないことをしっかりと調べましょう。
また風俗店で働く場合も、下調べをしてから応募をしたり、面接の際に届出確認書を見せてもらったりしましょう。
万が一、ヤクザと関わりを持ってしまうと様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。注意するに越したことはありませんよ。
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