世界的にキャッシュレスの流れが進み、風俗業界でもクレジットカード決済を導入するお店が増えてきました。
しかしながら、導入には手続きや審査、コストなどがかかるため「本当にクレカ決済を導入すべきか?」と迷っている方もいるでしょう。
結論から言えば、風俗店でもクレジットカード決済を導入するべきです。
昨今は審査や導入のハードルも下がっており、導入すれば新たな集客路を確保できるからです。
この記事では、風俗店がクレジットカード決済に対応するメリット・デメリット、導入時のポイントなどを詳しく解説していきます。
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風俗店がクレジットカード決済を導入するべき理由として、大まかに以下のことが背景としてあります。
1つずつ順番に確認していきましょう。
まず「風俗店」と限定する前に、国内全体の人々の動向を知るべきです。
風俗店を利用する人も当然、社会的な影響を受けています。
下記グラフは、国内のクレジットカード決済額の比率を表したものです。直近5年の間に消費者のクレジットカード決済利用率が増えていることが分かります。
参考:経済産業省 – 2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました
利用率は確実に増加しており、2022年における決済額は93兆円にものぼります。これは国民の支出の30%を占める額です。
現状右肩上がりなことに加え、今後もクレジットカード決済の利用率は増加が予想されますし、決済に対応することでユーザーの生活様式に寄り添う形になります。
そして風俗店利用者の中にも確実にキャッシュレスを望むユーザーが含まれますから、ニーズを満たすことに繋がるでしょう。
続いての理由としては、風俗店の利用者数を増やせる可能性についてです。
クレジットカード決済利用率の増大によって、脱現金層も増大傾向にあります。
株式会社デジタルホールディングスが運営するDigital Shift Timesの資料によると、脱現金層は15%であり、首都圏にフォーカスすると約19.8%(約5人に1人)となっています。
昨今は交通系電子マネーや各種アプリをはじめ数多くのキャッシュレス決済手段がありますが、利用率が高いのはクレジットカードとされています。
確かにそう言われていますが、日本でもコロナ禍における非接触決済の手段としての後押しもあり、脱現金層は急速に浸透・増大しています。
そのため、クレジットカード決済の導入により新たな層の取り込み、あるいは脱現金層となってしまったユーザーの引き戻しによる顧客獲得が見込めます。
また昨今の風俗業界では訪日外国人旅行客による利用も目立ちます。
訪日外国人旅行客の推移は観光庁の統計情報・白書から確認でき、データを基に直近5年分の推移をグラフにすると下記の通りです。
コロナの流行により2020年には訪日外国人の数は一気に減少していますが、事態の収束ならびに円安の進行により2022年からは回復傾向にあります。
昨今では、風俗店において毎日1名以上の外国人客が訪れる事例も報告されており、インバウンド集客は風俗業界の新たな市場として注目されています。
▼インバウンド需要についての成功事例や集客方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
海外は日本よりもキャッシュレスの風潮が強いため、インバウンド集客を図る際はクレジットカード決済の導入が欠かせません。
3つ目の理由として信頼や心理的な安心感の獲得、それによる店舗利用のハードルが下がることです。
ユーザー信頼や安心感というとやや抽象的に感じますが、一般的な生活においてクレジットカードの新規発行イメージしてもらうと実感しやすいでしょう。
店舗側のクレジットカード決済導入についても同様で、審査を通過しなければなりません。
そのためユーザーにとってはクレジットカードが利用できるという状況そのものが、「信頼できる店舗か」という判断の一種のバロメーターになっていると言えるでしょう。
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風俗店がクレジットカード決済を導入する際に確認しなければならないこととして、決済手数料と入金サイクルがあります。
なぜ発生するのか、どういった影響があるのか、といった背景をしっかり理解しておきましょう。
風俗業種における決済手数料は、一般的に6%~10%ほどとなっています。この数値は他業界の手数料と比べて高めと言えるでしょう。
手数料が高い原因として、風俗店がクレジットカード会社と直接契約しようとすると審査に通過しづらい点が関係しています。
(前略)以下2つの商材も厳格な審査が行われる可能性があります。
・アダルト向け商材 ・情報商材
アダルト向けの商材や情報商材のすべてが悪質なものというわけではありませんが、消費者との間でトラブルが起こりやすいのも事実です。また、クレジットカードブランドのイメージを損なう可能性にもつながります。こうしたことから、これらの商材を取り扱う場合にも審査通過が難しいケースが多いです。
この問題を解決するのが、決済代行の会社を仲介するという方法です。決済を代行してもらえれば、風俗店でもクレジットカード決済が可能となります。
とはいえ代行会社も、審査が通りづらい風俗店を相手に取引をするわけですから手数料はどうしても高くなってしまいます。
これが他の業界と比べて高い手数料が発生している背景です。
入金サイクルは決済代行会社によって多少違いがありますが、主に活用されているのは次の2パターンです。
他にも、半月ずつ締めた場合でも翌月の15日と月末に入金される遅いパターンや、10日毎のより短いサイクルもあります。
ただ、入金が後ろ倒しになって得することはありませんし、サイクルが短すぎても手間が増えるため、冒頭の2パターンが主流となっています。
クレジットカード決済では、このように入金サイクルが決まっているということを覚えておきましょう。
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クレジットカード決済の導入と同時に、決済方法の準備も行います。複数の方法がありますが、ここでは風俗の業種に合わせて3つの方法をご紹介します。
店舗型、派遣型といった業種の区別だけでなく、機器の有無やホームページの改修といった部分にも触れますので、自店が対応できるかどうかも合わせてご確認ください。
受付を備えた箱ヘルやホテヘルといった店舗型風俗店ではカードリーダー決済がおすすめです。
スーパーや量販店などに設置してあり、もっともポピュラーな決済方法ではないでしょうか。
店舗側はインターネットに繋がったPCがあればOKなので、ほとんど準備をすることなく導入できる点がポイントです。
移動先で決済が発生するデリヘルではスマホ・タブレット決済がおすすめです。
こちらもインターネットに繋がる端末さえあればOK。特別な機器は不要でお手軽ですが、念のためお客様と決済方法について認識の共有をしておくと安心です。
現金のやりとりがないため、女性やドライバーの負担も減るでしょう。
全ての業種で対応可能で、お客様に決済をお願いしたい場合はWeb・メール決済がおすすめです。
基本的にサービス利用前に決済してもらうので、後々金額でトラブルが発生することがなく、非接触で決済できます。
ホームページに簡単な決済ページへの案内を出すだけで導入可能です。
決済方法と業種の相性をまとめると、下記表の通りになります。
決済方法 | おすすめ業種 | 準備・注意点 |
カードリーダー決済 | 箱ヘル・ホテヘル・ソープ | 準備:PC
〇ポピュラーな方法 |
スマホ・タブレット決済 | デリヘル | 準備:スマホ・タブレット
〇金銭の持ち歩き不要 |
Web・メール決済 | HPを持つ全業種 | 準備:HPでの案内
〇非接触で決済可能 |
『アドサーチ』では、風俗店のホームページ制作を専門とするWeb制作会社もご紹介可能です。クレジットカード決済導入に伴うホームページの改修が必要な際も、お気軽にご相談ください。
クレジットカード決済を導入することで、現金決済では獲得できなかった客層や売上の創出が見込めます。
現金決済では物理的・心理的要因で発生しづらいメリットのため、競合しにくいところがポイントです。
決済手段が増えたことにより、単純に利用者の幅が広がります。クレジットカード決済の導入によって主に増加するのは下記の層です。
「お金を持たなくて良い」という状況に慣れたユーザーは、できるだけキャッシュレス決済で済ませようとします。
例えば外食をする際、キャッシュレス決済ができるお店をあえて探す人もいるほど。店頭で決済方法の案内を出していたり、ポータルサイト等でキャッシュレス決済OKの条件が出ていたりするのが、世の中の需要を表しています。
ここで風俗店がクレジットカード決済を導入していれば、こうした強くキャッシュレス決済を希望する層を取り逃すことが無くなるのです。
性欲はささいなきっかけで突発的に大きくなることがあります。特に昨今は望めば手軽に性的な情報やデータを閲覧できますから、不意にムラムラときてしまうことはよくあること。
店舗側も当日利用を歓迎しますし、事前予約なしで利用を希望する方にすぐ案内できる女の子の紹介をすることもありますよね。
この際、クレジットカード決済ができるのであれば、ユーザーはをわざわざ現金下ろすという余計なひと手間をかける必要がなく、意欲を維持しやすくなります。
もっとも分かりやすいメリットは、ユーザーがお金の心配をしなくて済むという点です。
一般的に給料日前やボーナス前は業界的に売上が伸び悩みます。イベントやキャンペーン等でお店も集客の工夫をしますが、ユーザーとしては先立つものがなければ利用できません。
しかしながらクレジットカード決済であればユーザー側の実質的な支払いは翌月になります。
懐事情の影響を受けづらくなりますし、前述の「突発的に風俗利用をする層」の利用も期待できるため、売上の安定に繋がります。
ユーザーの手持ち現金が利用限度額とイコールにならないため、単価が向上しやすくなります。
現金決済の場合は、どうしても手持ち以上の額を支払えません。特に風俗店に到着後や女の子と合流した後だと、なかなか「お金を追加で下ろしてくる」とは言えないでしょう。
どんなに良いサービスや良い女の子だったとしても、コース時間を長くしたりオプションを追加したりといった選択肢が取れないことがあります。
ですがクレジットカード決済ができれば、予定していた金額以上の支払いも可能となるため追加の売上を作り出せる可能性があります。
クレジットカード決済を導入することで、外国人訪日観光客を狙ったインバウンド集客を見込めるようになります。
コロナ禍以降、訪日観光客の数は回復傾向にあります。また円安により外国人から見て日本はモノやサービスの購買がしやすい国になっていると言えるでしょう。
また日本人の感覚と照らし合わせても、例えば旅行先でグルメしかり女の子しかり、ご当地のものを体験したいという思いは共感できるのではないでしょうか。
そしてグローバルに利用できるクレジットカード決済であれば、外国人ユーザーの支払いハードルを下げることができます。
外国人をターゲットとするだけではなく、支払い方法も一緒に整備することでしっかりと供給を作り出せるのです。
風俗店がクレジットカード決済を導入するには、手数料・入金タイミング・環境整備の3つ要素をしっかり把握しておかなければなりません。
特にキャッシュの動きが早い風俗業界においては、いかに早くこれらの状況に対応するかが導入後の成否を分けるでしょう。
決済手数料の部分で少し触れていますが、風俗業界でクレジットカード決済を導入するためには代行業者を挟むため、一般的な業界に比べて手数料が高水準になります。
例えば決済手数料が10%の場合、現金決済時と比べて売上が90%となるため客単価や利用者数を上げなければなりません。
10,000円の場合であれば9,000円。50,000円の場合であれば45,000円と、高額になるほど現金決済との差が大きくなっていきます。
差額が積み重なるとバカにできない額となるため、手数料はなるべく低く抑えたいところです。
クレジットカード決済はユーザーの決済から風俗店への入金までに、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。
もっともスタンダードなサイクルは、末日締めの翌月入金の1ヵ月サイクルか、15日毎に締めて月末や翌月15日に入金がある半月サイクルです。
運用開始から入金までのサイクルに乗ってしまえば問題はありませんが、切り替えのタイミングでは一時的に例月よりもキャッシュ不足に陥る可能性があります。
特に風俗業界は女の子への日払いが主流であるため、手元の現金不足にならないよう前もって備えておく必要があるでしょう。
新たなシステムを導入するため、当然ながら環境整備の手間がかかります。
代行会社や決済手法によって多少異なりますが、必要な準備は下記の通りです。
また教育の一環として、通信エラーによる決済処理の失敗やキャンセル手続きといったイレギュラー時のマニュアルも作っておくほうが良いでしょう。
運用のハードル自体は下がっているものの、導入前後の混乱を想定しておかなければなりません。
『アドサーチ』では、風俗店のクレジットカード決済代行に対応している業者もご紹介できます。「どの業者を選べば良いのか分からない」といった悩みをお抱えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
クレジットカード決済を導入するのであれば、銘柄・不正対策・手数料の3つに注意して選定する必要があります。
3大国際ブランドとは、VISA、MasterCard、JCBを指します。この3大国際ブランドに対応していれば、ほとんどの利用者をカバーできるでしょう。
市場調査コンサルティング会社イプソスが2020年に実施した調査によると、日本で利用されたクレジットカードの国際ブランド別シェア率は、Visaが50.8%と高い数値となっています。Visaに次いでJCBが28.0%、そしてMastercardが17.8%と続く結果になっています。
このように95%以上ものシェアとなっています。
世界的にもVISAとMasterCardの2ブランドで80%以上のシェアのため、インバウンド集客を意識する際にも必須となります。
他にもAmerican ExpressとDiners Clubを加えて5大ブランドとすることもあり、より広範囲をカバーしたい場合は検討してみても良いでしょう。
いずれにせよ、利用者の多いブランドには対応しておくべきです。
チャージバックとは(支払拒否)のことです。
主に本来のカード保有者の利用ではなく、なりすましによって不正利用された際に起こる事態です。
この場合、クレジットカード会社が代金の売上取り消しを行うため、当然ながら風俗店への入金もされません。
対策としては別途で下記のような対応も講じる必要があります。
セキュリティコードは、クレジットカードの裏面に記載されている3~4桁の数字のことです。基本的にはカード所有者にしか分かりません。
3Dセキュアは本人認証サービスのことで、予めクレジットカードと紐づくパスワードを設定しておき、決済時に入力する方式です。こちらも本人しか知り得ない内容です。
上記2種類のシステム的対策も、他サイトでも入力する可能性がある以上、100%の安全性が保障されるわけではない点だけは覚えておく必要があります。
決済手数料が安い業者を選べば、当然ながら風俗店が負担する金額も安く済みます。
一般的に風俗業種の手数料は6~10%であることが多いため、業者の選定の際に目安にしてみてください。
もちろん安ければ安いほど風俗店からすればありがたいですが、欲しい要素をしっかり備えているか注意して見る必要があります。
前述した3大国際ブランドの対応や不正利用対策など、さまざまな条件と照らし合わせつつ、安い業者を見つけたいところです。
『アドサーチ』では風俗店経営に欠かせない広告媒体や運用ツールなど、さまざまな面からお客様をサポートいたします。クレジットカード決済だけでなく、日頃感じている疑問や満足いっていない部分などをお聞かせください。
風俗店が利用できるクレジットカードの決済代行業者を2社ご紹介します。
いずれも必要なポイントを押さえた優良店のため、もし業者選定に迷っているのであれば、以下の中から選んでみてください。
『Star Payment』は非常に安い決済手数料が魅力です。
月1回もしくは2回のサイクルであれば、3大国際ブランドの手数料が3.9%です。他にも週1回や毎日といったサイクルにも対応しているため、柔軟な対応をしてもらえます。
また24時間電話サポートの態勢が整っているため、夜の動きが多い風俗業種でも安心です。
利用可能ブランド | VISA MasterCard JCB AMEX |
詳細URL | https://adsch.net/detail/?m=1797 |
『Star Payment』は導入実績が12,000件を超える業者です。
豊富な導入実績と堅固なセキュリティ対策で信頼性も高く、安心して依頼できるでしょう。
タブレットやスマートフォンからの決済も可能なので、派遣業種でもしっかり対応できます。
もちろん3大国際ブランドの利用は可能です。
利用可能ブランド | VISA MasterCard JCB Diners その他提携カード |
詳細URL | https://adsch.net/detail/?m=1544 |
現金決済が根強い風俗業界ですが、クレジットカード決済を導入することで利用者数の増加や売上の増大を狙うことができます。
そして、決済代行業者を選ぶ際は下記の点に注目してみてください。
手数料や入金サイクル、導入準備など注意すべき点はありますが、上手にクリアして更なる売上の創出をしていきましょう。
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