風俗業界で起きるトラブルの中でも、「盗撮」の被害が増えています。
お客さんがスマホや小型カメラなどを使って風俗嬢を録画する悪質な行為です。
近年はカメラ性能が高いスマホや小型カメラが普及したことにより、お客さんの盗撮行為は後を絶ちません。
そんな盗撮トラブルに対して、経営者の皆さんはどのような行動を取るべきでしょうか。
自店舗で働く風俗嬢を盗撮犯から守ってあげたいけれど、対処法がわからない……。
最適解を見出せず、日々頭を抱えている経営者も少なくないと思われます。
そこで本記事では、盗撮に遭ったときの対処法、傾向と対策などを詳しく解説していきます。
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盗撮の対処法を解説する前に、まずは盗撮トラブルの現状について触れておきましょう。
この章では、盗撮の目的3パターンと追及できる罪の数々を解説していきます。
盗撮の目的と追求できる罪を把握すれば、被害を食い止める糸口が見えてくるかもしれません。
悪質な利用客が盗撮をする主な目的は次の通りです。
盗撮を行う理由で最も多いと言われるのが、「趣味目的での盗撮」です。
盗撮した映像をアダルト違法動画サイトに投稿したり、悪質な業者に販売したりするケースもあります。
万が一インターネットに投稿されれば半永久的に残り続ける、いわば“デジタルタトゥー”になりかねません。
投稿および販売された盗撮動画は不特定多数の方が保存してしまうケースもあります。
そうなると、動画の存在を完全に削除することは難しくなってしまいます。
もし盗撮されたことが発覚した場合、風俗嬢はショックを受けてしまいます。
そしてお店が何の対策もしなければ、不信感から心情的にも物理的にもお店を離れてしまうでしょう。
そのため、なんとしても盗撮行為を阻止すると共に、お店としてどのように対処したら良いのか知らなければならないのです。
では、風俗での盗撮はどのような罪状に問われるのでしょうか。
ここでは、被害が盗撮のみだった場合と、盗撮・動画の販売・流出させた場合の罪を解説していきます。
被害が盗撮に限られる場合、各都道府県が定める「迷惑防止条例」または「軽犯罪法」で処罰されます。
まず迷惑防止条例とは、痴漢や盗撮などの犯罪を取り締まる都道府県の条例となります。
不特定多数が出入りする「公共の場所」や「公共の乗り物」での盗撮が処罰の対象です。
なお、迷惑防止条例は国が定めた法律ではありません。
都道府県ごとに規定内容が異なっているため、所属地域の条例を確認しておく必要があります。
一方、軽犯罪法は国が定めた法律です。
公共の場所および乗り物以外の場所でこっそりのぞき見る行為をしたら、軽犯罪法で処罰される場合があります。
下記は軽犯罪法違反のほか、例として東京都の条例を示したものです。
迷惑防止条例違反(東京都) | 1年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
軽犯罪法違反 | 1日以上30日未満の拘留、または1,000円以上1万円未満の科料 |
「迷惑防止条例」で盗撮に該当する記載は以下の通り。
次のいずれかに掲げる場所又は乗物における人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること。
イ 住居、便所、浴場、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所
ロ 公共の場所、公共の乗物、学校、事務所、タクシーその他不特定又は多数の者が利用し、又は出入りする場所又は乗物(イに該当するものを除く。)
引用:警視庁 – 迷惑防止条例 第5条(2)
「軽犯罪法」で盗撮に該当する記載は以下の通り。
正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者
引用:e-GOV – 軽犯罪法 第一条 二十三号
風俗の盗撮は、迷惑防止条例で問われることが多いです。
前述の通り、条例では「公共の場での規制」が基本でした。
しかしデリヘル利用時の自宅・ホテルでの被害、風俗店といった「公共の場以外」での被害が多発。
そこで条約を改正し、公共の場以外での規制を進める地域が増えてきています。
そのため現時点では、条例が改正されている都道府県では迷惑防止条例違反が適用され、条例を改正していない都道府県は軽犯罪法が適用される傾向にあります。
結論から述べますと、軽犯罪法よりも迷惑防止条例のほうが罪が重いです。
迷惑防止条例での盗撮行為は懲役刑もしくは罰金刑に対し、軽犯罪法での盗撮行為は拘留もしくは科料。
どちらの罪が適用されるかは、迷惑防止条例の規定次第となります。
わいせつ物頒布等罪(刑法第175条) | 2年以下の懲役もしくは250万円以下の罰金か科料、または懲役と罰金の併科 |
風俗で盗撮した映像が第三者に販売される、またはインターネットに公開されたりした際は、「わいせつ物頒布等罪」(刑法第175条)が適用されます。
主な罰則は「2年以下の懲役、もしくは250万円以下の罰金」と、先述した迷惑防止条例や軽犯罪法よりも重罪といえます。
わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。
引用:e-GOV – 刑法 第百七十五条
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もし自店舗や女の子の派遣先で盗撮行為が発覚したら、どのように対応すればいいのかわからない方もいらっしゃると思います。
ここでは、盗撮被害に遭った際の対処法4選をご紹介していきます。
最初に取り上げる対処方法は、お客さんから盗撮した映像データを回収、全消去して出禁処置にすることです。
この際、バックアップの存在やウェブ上へアップロードしていないかなどの確認も確実に行っていきましょう。
警察が絡んでいない分、被害が広がらないようお店側が細心の注意を払う必要があります。
何らかの事情であまり大事にしたくない、穏便に済ませたい店舗におすすめの手ですが、必ずしも盗撮に遭った風俗嬢が納得するとは限りません。
お店の対応次第では風俗嬢の信頼が揺らぎ、最悪退店する恐れもあります。
そのため、お店側の判断で一方的に決めるのは極力避けたほうが良いかもしれません。
お店として毅然とした対応をする場合や、盗撮した当事者(お客さん)が示談に応じない、または被害に遭った風俗嬢が示談をしたくない場合は警察に通報しましょう。
その場で現行犯逮捕してもらったり、後日被害届を提出して逮捕してもらったりすることも可能です。
ただし警察に通報する際は、当事者から撮影機材(スマホや小型カメラなど)や映像データが入っているSDカードなどを回収する必要があります。
撮影機材を早めに確保できないと当事者が映像データを消去する恐れがあるためです。
盗撮はれっきとした犯罪行為です。
当事者が反省しない場合は、職場や家庭への影響を視野に、警察に委ねるのも手かもしれません。
円満に解決させたい場合は、「示談交渉」がおすすめです。
示談交渉とは、お店&風俗嬢と当事者の三者が話し合い、双方の合意で決めた示談金を支払って円満に解決させる手段です。
当事者が示談金を支払ったら、お店側は警察に被害届を出さない、職場や家族に連絡しないといった交換条件が適用されます。
示談金の相場は特に決まりがなく、盗撮被害の状況・風俗嬢の合意・当事者のお財布事情によって額が変わります。
双方が納得でき、かつ現実的な示談金は50万円前後が多いそうです。
示談交渉に臨む前に、当事者から証拠品を回収するだけでなく、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)の確認・コピーも行っておきます。
当事者が賠償金などの支払いをせずに逃亡する恐れがあるため、本人確認書類のコピーは必ず控えておきましょう。
示談交渉前にお店がやるべきことは以下の通りです。
証拠品の回収と確認 | 盗撮の証拠品を回収し、映像データに相違がないか確認する |
当事者の個人情報の確認 | 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)を確認、コピーを行う |
しかし、示談交渉をする上で注意してほしいことがあります。
一番注意してほしい点は、恐喝・脅迫・監禁に該当する行動。
交渉のやり方を間違えるとこれらの罪に問われる可能性もあり、逆にお店側が不利になってしまうからです。
例えば、「〇万円出せ!」と示談金を明確にして支払いを強要すれば「恐喝罪」になります。
加えて、当事者を脅すような発言をしたら「脅迫罪」、当事者を部屋に閉じ込めて交渉したりすれば「監禁罪」に該当する恐れがあります。
そのほか、ボイスレコーダーやスマホなどで示談交渉の内容を記録する、被害に遭った風俗嬢にも交渉に同席してもらうなど、いくつかの注意点を踏まえて交渉に挑みましょう。
示談交渉の注意点は以下の通りです。
恐喝・脅迫・監禁 | お店側の発言・行動次第で逆に不利になる恐れも |
示談交渉の記録 | スマホやボイスレコーダーなどで交渉内容を録画・録音しておく |
風俗嬢の同席 | 示談の内容や証拠を確認してもらうため、被害に遭った風俗嬢も示談に参加 |
お店・風俗嬢・当事者が納得いく金額で交渉が終わったら、「示談書」を作成して関係者全員に署名してもらいましょう。
この示談書には交渉内容が記載されていますが、当事者が盗撮を行ったという完璧な証拠になります。
トラブルが一切起きず、お店・風俗嬢・当事者の三者が納得できるような交渉を目指しましょう。
一番大事な点は、盗撮の被害を受けた風俗嬢のメンタルケアです。
適切な対応をしないとトラウマを抱えたり勤怠へ影響したりするでしょう。
盗撮されたことによる精神的ダメージは計り知れないため、風俗嬢のメンタルケアは欠かせません。
もし自身で相談しにくいときは、女性の内勤スタッフにメンタルケアを依頼してみると良いかもしれません。
同性であれば、風俗嬢の気持ちに共感して心に寄り添えるといったメリットがあるからです。
自店舗に女性の内勤スタッフが在籍していない場合、これを機に雇用を検討してみてはいかがでしょうか。
▼女性スタッフを採用するメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。
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ここでは、風俗の盗撮トラブルの事例を5つご紹介します。
過去に発生した事例を読むことで、対策のヒントが得られるかもしれません。
自分のお店でも起こるかもしれないと考え、どのような対策が取れるかイメージしながら読んでみてください。
具体的な対策については、事例の後でご紹介しています。
奈良県警橿原署の生活安全課に勤務する20代の男性巡査長が、風俗店の出張サービスを利用中に女性を盗撮したなどとして、県警は3日、県迷惑防止条例違反容疑で近く巡査長を書類送検する方針を固めた。
(中略)
巡査長は11月上旬、県内のホテルで風俗店の出張サービスを利用中、カバンに仕込んだカメラから女性を盗撮した疑いがもたれている。女性はサービス中の撮影には同意しておらず、カメラに気づいて通報したことで発覚したという。
(引用:産経新聞 – サービス中の風俗店女性を盗撮…通報されたのは現役巡査長! 奈良県警、近く書類送検へ)
まずは、20代の男性巡査長が奈良県内のホテルで風俗嬢の性的サービスを盗撮した事例を紹介します。
男性巡査長は、カバンに仕込んだカメラで風俗嬢を盗撮していました。
このカメラには他の風俗嬢の映像も残されており、常習的に盗撮していたことが伺えます。
奈良県の迷惑防止条例は改正済みのため、公共の場所ではないホテルも処罰の対象となっています。
兵庫県警飾磨署は16日、県迷惑防止条例違反の疑いで、同県姫路市内に住む会社員の男(41)を逮捕した。
逮捕容疑は15日午後11時15分頃から16日午前1時前までの間、自宅に呼んだデリバリーヘルス(派遣型風俗店)の女性(23)をスマートフォンで正当な理由なく撮影した疑い。
(中略)
同署によると、窓際に立てかけられていたスマートフォンに女性が気付いて派遣元の店に連絡し、駆けつけた男性店員から110番があったという。
(引用:神戸新聞NEXT – 派遣型風俗店の女性、自宅窓に立てかけたスマホで盗撮 41歳会社員の男)
こちらは、兵庫県姫路市に住む会社員の男が、自宅に呼んだデリバリーヘルス(派遣型風俗)の風俗嬢を盗撮し、同県の迷惑防止条例違反で逮捕された事例。
調べによると、男は窓際に立てかけていたスマートフォンで盗撮を行っていました。
それに気づいた風俗嬢は店舗スタッフに連絡し、警察への通報に至りました。
風俗嬢の迅速な対応が事件の解決へと導いた事例といえるでしょう。
緊急事態宣言中に東京都内に行って盗撮をしていたとして、埼玉県人事課は28日、危機管理課の男性主査(52)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
(中略)
人事課によると、主査は県や都が緊急事態宣言中だった2月27日夜、派遣型風俗店を使って呼び出した女性を都内のホテルで盗撮したという。女性が盗撮に気づき通報し、警視庁が都迷惑防止条例違反の疑いで主査を逮捕していた。
(中略)
盗撮には、秋葉原で買ったというUSBメモリーとモバイルバッテリーに似せたビデオカメラ2台を使っていた。
(引用:朝日新聞 – 緊急事態宣言中に都内で盗撮 コロナ対応の県職員を処分)
本件は、都内のホテルで風俗嬢を盗撮した危機管理課の男性主査が、迷惑防止条例違反の容疑で逮捕された事例です。
男性主査は、USBメモリーとモバイルバッテリーに似たビデオカメラ2台で盗撮を行っていました。
過去には、自動車の鍵に似せたカメラを使って盗撮していたようです。
盗撮の手口は急速に進化をしていて、早期発見が難しくなっています。
中でも、身近なモノにカモフラージュさせた小型カメラ(擬態カメラ)は本物と見分けがつかず、つい見落としてしまいがちです。
風俗における盗撮の手口を把握すれば、盗撮の被害拡大を抑えることにつながります。
北海道警札幌中央署は6日、札幌市中央区、NHK札幌放送局技術部職員の男(58)を道迷惑行為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。
発表によると、男は6日午後9時10分頃から約30分間にわたり、札幌市中央区のススキノ地区の風俗店で、裸の女性従業員に小型カメラを差し向けた疑い。容疑を認めている。カメラに気が付いた女性従業員から店舗関係者が連絡を受け、男を取り押さえた。男は発覚後にカメラを破壊していたという。
(引用:読売新聞 – NHK職員、ススキノの風俗店で女性にカメラ向け逮捕…発覚後はカメラを破壊)
こちらは、NHK職員の男性がススキノ地区のお店で働く風俗嬢を小型カメラで盗撮したというものです。
盗撮が発覚した直後、男性は証拠となる小型カメラを自ら破壊していたとのことです。
証拠隠滅を図ったものの、男性は迷惑防止条例違反で現行犯逮捕となりました。
迷惑防止条例には、「写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること」と記載されています。
これは、盗撮の目的でカメラを差し向けたり設置したりするだけでも犯罪になることを意味しています。
つまり、当事者が証拠を隠滅しても、カメラで盗撮しようとした事実さえ掴めればお店側が有利になる場合もあるということです。
眼鏡型のカメラで女性を盗撮し、動画をインターネットで販売したとして、警視庁は30日、東京都台東区小島、会社員の男(42)をわいせつ電磁的記録等送信頒布容疑で再逮捕したと発表した。
(中略)
発表によると、男は6月28日と今月14日、派遣型風俗店員の女性2人とのわいせつな行為を撮影した動画を販売サイト「FC2コンテンツマーケット」に公開し、不特定多数が閲覧できる状態にした疑い。
(引用:読売新聞 – 眼鏡型カメラで風俗店員とのわいせつ行為を盗撮、ネットで動画販売)
本件はわいせつ物頒布等罪で逮捕された事例です。
眼鏡型のカメラで風俗嬢を盗撮し、その動画を販売サイト「FC2コンテンツマーケット」で公開した容疑で、会社員の男性が逮捕されました。
擬態カメラによる盗撮も卑劣ですが、最大の問題は盗撮した映像をインターネット上に流出したことです。
盗撮した映像がインターネットに出回ると不特定多数に晒されるだけでなく、場合によっては拡散のリスクもあります。
プライバシーに拘わる動画がインターネットに流出・拡散されれば、風俗嬢の人生に悪い影響を与えてしまうかもしれません。
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▼風俗店の摘発事例について以下の記事で詳しく解説しています。
盗撮被害が最も多い風俗業種はデリヘルとされています。なぜデリヘルの盗撮被害が多いのでしょうか。
ここではデリヘルが盗撮で狙われやすい理由をご紹介します。
デリヘルの盗撮被害が多い理由は「隠しやすさ」が挙げられます。
お店よりも盗撮用のカメラを仕掛ける場所が多い上に、仕掛ける時間に余裕があるからです。
風俗嬢の移動時間を悪用していると言っても過言ではありません。
特に利用場所が自宅だと撮影機材の隠し場所がさらに多くなり、特定がより困難になってしまいます。
小型のカメラならば特定の難易度がさらに上がります。
決定的な証拠がなければ、店舗スタッフないし警察の介入は難しいと思われます。
そのため、風俗嬢にカメラを見つけてもらう必要があります。
一方、ヘルスやソープといった店舗型風俗は、盗撮用のカメラを仕掛ける場所も余裕もありません。
店舗スタッフが店舗内に常駐しているほか、風俗嬢と一緒に個室に入るシステムを採用しているからです。
しかし、お客さんが持ち込んだ私物には十分ご注意ください。
ボールペン型や腕時計型、キー型など、身近なモノに似せた擬態カメラで盗撮する可能性もあり得ます。
風俗嬢が盗撮の被害に遭った際の対処もそうですが、被害を事前に防ぐことも肝心です。
ここでは、おすすめしたい6つの盗撮対策を解説していきます。
最初の対策は、お客さん向けの利用規約に「盗撮は厳正に対処する」旨を記載することです。
お店は風俗嬢を守る役割があるため、盗撮をさせない環境を構築することが大事になります。
サービス中に盗撮を行ったら法的制裁も辞さない姿勢をアピールしましょう。
お店のオフィシャルサイトの利用規約に、盗撮がどのような罪に該当するかを提示したり、発覚時の対応を記載したりすることを推奨します。
お客さんの見えるところに記載しておくことで、お店も毅然とした対応に出ることができるほか、風俗嬢からの信頼を損なわないような対応もしやすくなります。
次の対策は、お客さんに怪しい動きがないかをチェックすることです。
視線の動きやプレイ中の様子などに注目し、お客さんの挙動が怪しいと思ったら盗撮犯の可能性があります。
怪しいと思われるお客さんを要注意人物としてマークし、店舗スタッフに情報を共有します。
そのお客さんが再びお店を訪れたら、不審な動きがないか注意深く観察していきます。
風俗嬢・スタッフが協力して要注意人物を監視すれば、小型カメラを持ち込んでいないか、動きに違和感がないかといった、細かな動向に気づきやすくなります。
また、『風俗店向け顧客管理ツール』を導入すると良いでしょう。
悪質なお客さんの情報や利用履歴などのデータを記録するのに役立つからです。
プレイ中に盗撮が発覚した際、顧客管理ツールに記録された利用履歴によって余罪を追及できるかもしれません。
▼デリヘルの顧客管理については以下の記事で詳しく解説しています。
『アドサーチ』では風俗店向けにリリースされている顧客管理ツールをご紹介できます。お客さんの利用履歴を記録できる顧客管理ツールの導入を検討されている方は、ぜひご相談ください。
風俗嬢が盗撮に気づいたときの報告フローを決めることも大事です。
風俗嬢が盗撮に気づいたら、お客さんにバレないように連絡することを義務づけてください。
お客さんにバレないように連絡しなければいけない理由は2つあります。
盗撮が発覚したらお客さんが逆上し、風俗嬢に暴力を振るうリスクが考えられます。
危険を感じたら施錠できるトイレに逃げ込むよう、風俗嬢に指導しておきましょう。
身の安全が第一ですが、可能であれば証拠隠滅させないよう盗撮していたカメラと共に逃げ込めれば上々です。
示談交渉や警察への通報において盗撮した証拠は必要不可欠。
そのため、店舗スタッフや警察が現場に到着する前に、お客さんの証拠隠滅を防ぐような段取りを整えておきたいです。
以下、店舗スタッフへの連絡に適した方法の一例になります。
上記を参考に、お店独自の報告フローを作成してみてはいかがでしょうか。
風俗での盗撮では、文房具や雑貨品など身の回りのモノを模した小型カメラがよく使われます。
盗撮行為を見破るために、小型カメラの特徴を知っておきましょう。
盗撮に使用される小型カメラの種類は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ボールペン型 | ・クリップにカメラレンズが付いている ・撮影状態などを示すLEDランプがある ・ノック部分が電源オンオフ・撮影モード切替のボタンになっている |
腕時計型 | ・文字盤に小さなレンズが付いている ・側面に3~4個以上のボタンが付いている |
ライター型 | ・ライターの底にレンズが付いている ・ライター底がボタンになっている |
モバイルバッテリー型 | ・バッテリー側面部にレンズが付いている ・ランプが異常に多い ・SDカード差し込み口がある |
USBメモリ型 | ・側面や底部にカメラが付いている |
キーレス型 | ・車のメーカーロゴがない ・上部側面にレンズが付いている ・充電口がある |
メガネ型 | ・フレームが分厚い ・充電口やボタンが付いている |
上記の小型カメラはほんの一部です。上記以外にも「帽子型カメラ」や「写真立て型カメラ」など様々なタイプのカメラが存在します。
形状や設置場所などに少しでも違和感を覚えたら、手に取って確認させてもらうなりバッグなどをベッドとの間に置いて視界を遮るなり、対処をしておきましょう。
これらの小型カメラは通販サイトや専門の販売サイトなどで購入可能です。
カメラの種類や特徴を把握すれば、盗撮行為の早期発見に役立つことでしょう。
もちろん風俗嬢ともこういったアイテムがあることを共有し、日頃から注意しておくことが必要です。
店舗型風俗での盗撮を防ぐ一環で、お客さんの私物を管理するロッカーを設けるのも手です。
店舗型風俗はスタッフが常駐している関係で、事前にカメラを設置することは難しいです。
そのため、ボールペン型や眼鏡型など自身に装着するタイプのカメラがよく使われます。
お店にロッカーを設けておけば、衣服やカバンに隠している小型カメラを無効にできます。
衣服やカバンはなるべくロッカーに収納するよう、風俗嬢に伝えてください。
またメガネや腕時計といった比較的小型のものや、直前まで身に付けているものについても、盗撮対策を施した置き場所を作っておくと安心です。
もしお客さんがロッカーの収納を拒んだ際は、盗撮を疑いましょう。
デリヘルのような派遣型風俗の場合、仕掛けられたカメラの場所を特定する「盗撮カメラ発見器」の導入がおすすめです。
発見器は通販サイトで販売されているので購入しやすいかと思います。
盗撮カメラ発見器が照射する赤いLEDライトで、光の反射を利用して仕掛けられたカメラのレンズを特定するというものです。
発見器のフィルターを通してレンズが赤く発光していたら、それが盗撮カメラとなります。
お客さんがシャワーを浴びている最中に、発見器を使って仕掛けられた盗撮カメラを探すと良いでしょう。
プレイ中に発見器を使ったらお客さんに怪しまれてしまうので、シャワーのタイミングが理想です。
風俗嬢がシャワーを浴びている際に仕掛けられてしまうことも考えられるため、お客さんには少し遅れて浴室からあがってもらうようなフローにしておくと良いでしょう。
盗撮した証拠を確保するため、風俗嬢に発見器の使い方を教えて常備させましょう。
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風俗での盗撮被害の現状や盗撮トラブルの事例、盗撮対策を解説してきました。
以下、この記事で紹介した盗撮対策のポイントです。
風俗の盗撮トラブルは増加傾向にあります。
猛威を振るう盗撮犯にどう立ち向かうべきなのか、経営者の方はいま一度熟考すべきかもしれません。
被害を抑えるために、そして盗撮の対象である風俗嬢の身を守るために、迅速に行動する必要があります。
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